フライブルクに所属する日本代表MF堂安律(26歳)の去就が、2025年夏の移籍市場で大きな注目を集めている。今季、ブンデスリーガで10ゴール7アシストを記録し、フライブルクの攻撃を牽引した堂安には、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したボルシア・ドルトムントとフランクフルトが強い関心を示している。さらに、プレミアリーグの複数クラブも堂安の動向を注視していると報じられている。
フライブルクでの活躍とCL出場権の逃失
堂安は2022年夏にPSVアイントホーフェンからフライブルクへ移籍し、今季で3シーズン目を迎えた。ブンデスリーガ最終節では、CL出場権を懸けたフランクフルトとの直接対決で先制ゴールを挙げたものの、チームは1-3で敗戦。この結果、フライブルクは5位に転落し、CL出場権を逃すこととなった。堂安自身も「今後のことについては考えているが、現時点では何も決めていない」と語っており、去就が注目されている。
ドルトムントとフランクフルトの関心
ドルトムントのセバスティアン・ケールSDは、堂安について「彼はフライブルクにとって非常に重要な選手だったが、来シーズンもそこでプレーするかどうかは分からない。他にもいくつかクラブが興味を示しているようだ」とコメントし、関心を示していることを明らかにした。
一方、フランクフルトのマルクス・クロシェSDも「彼がビーレフェルトにいた頃から関わっている選手だ。素晴らしい選手であるが、現時点で何かを言うことはない」と語り、関心を否定しなかった。
また、ドイツ『スカイ』の報道によれば、ドルトムントはすでに堂安側と初期的な話し合いを行っており、フランクフルトも引き続き関心を示しているという。
移籍金と契約状況
堂安はフライブルクと2027年まで契約を結んでおり、契約解除条項は設定されていない。そのため、移籍金は最低でも2000万ユーロ(約32億円)と見られている。 一部報道では、フライブルクが1500万ユーロ(約24億円)程度で交渉に応じる可能性があるともされている。
フランクフルトとの関係性と日本市場
フランクフルトはこれまでに長谷部誠、鎌田大地、乾貴士、稲本潤一、高原直泰といった日本人選手が所属し、クラブと日本との関係性が深い。長谷部氏は現在、アカデミーのアシスタントコーチを務めており、堂安の獲得がクラブのブランド強化にもつながると指摘されている。
プレミアリーグ勢の関心
ドイツ『キッカー』は、堂安が守備スキルが向上し、貴重な存在となったため、イングランドでも注目が集まっていると報道している。 具体的なクラブ名は明らかにされていないが、プレミアリーグの複数クラブが堂安の動向を注視している模様だ。
今後の展望
堂安はこれまでフライブルクとPSVアイントホーフェンでヨーロッパリーグに出場したが、キャリアの中でまだCLを経験していない。そのため、CL出場を希望しているとされており、来季CL出場権を獲得したドルトムントやフランクフルトへの移籍が現実味を帯びている。また、プレミアリーグのクラブからの関心もあり、今夏の移籍市場で堂安の去就が大きな注目を集めることは間違いない。
フライブルクのクレーメンス・ハルテンバッハSDは、「もし別れのタイミングが完璧だと言えるとしたら、それはおそらく今夏のことだろう」と語っており、クラブ側も堂安の移籍を容認する姿勢を示している。
堂安律の今後の決断に、サッカーファンの注目が集まっている。

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